先日、初めて(文京)区のマッサージサービスを受けました! 前々から区報をみて興味がありました。
60歳以上の区民が対象の高齢者マッサージサービスで、月に2回 区内の二つの施設で行います。区報で募集する事前申込制で、決められた日に電話で申込みます。先着順とのことですが、初めての方を優先するそうです。自己負担額は、何とワンコインの500円でした。
サービスは あん摩マッサージ指圧師免許(国家資格)所持者が行います。1人1回40分程度とのことでした。当日、私は更衣室で着替え順番を待ちました。
時間ごとに受付で渡された番号を呼ばれ、畳の部屋に通されると 5人の施術師たちが準備万端で待っておられました。でも・・、みなさま、私よりかなりご高齢の方々ばかりでした。(恐れ多いなと私は思いました。どうしよう?)
今回私を担当して下さった方は、母親くらいの年齢でした。腰も少し曲がり、お年を召している方に身体を揉んで頂くなど 申し訳なく後ろめたいと言うか、私は罪悪感さえ覚えました。
しかし、その方は ‘ツボ’ を心得た 優しく柔らかなマッサージをして下さいました。まるで母にマッサージされているようでした。私は有難く さらに恐縮な気持ちでいっぱいになりました。
東洋医学である(あん摩)マッサージや鍼灸治療を受けた経験はありました。ぎっくり腰になった時です。友人の薦めで、中国人留学生である東大の学生さんに何度かマッサージを受けたのです。その後はご無沙汰していました。因みに、現在は鍼治療にも通っております。
今回 担当して下さった方は「なでる、押す、揉む、叩く」などの手技を用いて下さったので、いわゆる ‘按摩(あんま)さん’ だったのだと 後から思いました。
子供の頃、山形の父が按摩さんを頼み、からだを揉みほぐして貰っていたことを思い出しました。父は仕事で疲れると、自宅からそう遠くない 少々名の知れた「温泉旅館」に宿をとり、一人では寂しいのか 娘や孫を付き合わせ一泊するのが常でした。経営者としてのストレスがあったのでしょう。
その男性の按摩さんはお馴染みの方のようで、施術をうけ 気持ちよさそうに疲れを癒して貰っていた父の姿が目に浮かびます。今ならその気持ちが 私にもよく分かります。そして思うに、馴染みの按摩さんであれば ‘傾聴’ もして頂いていたのではと思いました。
・・・施術者にご高齢の方が多いとは言え、皆さま あん摩マッサージ指圧師免許をお持ちのプロフェッショナルです。お仕事なんだとあらためて思いました。そして私も温泉で按摩さんをお願いできる身分になりたかったなあとも思いました。今更ですが、ちょっと父を羨ましく想いました。