ねぶた祭の観覧席(25席くらいを確保)に着くと、奥様は 早速 リュックと手荷物をおろし、我々がお借りするトイレの交渉のため 向かいのビルに向かいました。
そして 交渉から戻られると、今度は持参したペットボトルと冷凍ミカンを集まった皆に配り始めました。
素晴らしい行動力と気配りです。段取りがよく キビキビとされています。さすがN先生の奥様! 化粧っ気はないのに とてもとてもお綺麗で知的な方でした。
さて、いよいよお祭り本番。
国の重要無形民俗文化財にも指定されている「青森ねぶた祭」は、勇壮な伝説・歴史上の人物を模した人形の光眩しい ‘山車灯籠’ が引き回され 厳かであり壮観でした。
そして その周りを取り囲んだ 跳人(ハネト)と呼ばれる踊り手たちが『ラッセーラー、ラッセラー!』と威勢のよい掛け声をあげながら、お囃子の音に合わせて飛び跳ねます。息を呑むほどの迫力と熱気に私は圧倒されました!興奮し完全に時間を忘れました・・・。
熱狂の一夜が明け、今日は青森観光です!
『私もご一緒して よろしいかしら。』と幹おばあちゃまが ‘はにかんだ’ ような笑顔で仰いました。(幹おばあちゃまが青森観光にご一緒して下さるの? 嬉しい!)『もちろんです。 よろしくお願いいたします!』と私は即座に答えました。
幹おばあちゃまは清楚な白いブラウスとベージュのスカート姿です。薄化粧で 淡い紅も差されていました。可愛らしい帽子も被られて。とてもオシャレです。私は自分のブルージーンズと紺柄のポロシャツが 少々 恥ずかしくなりました。
でも、幹おばあちゃまは『あなたのお帽子 ステキね! 良く似合っているわ。青森では そんなオシャレなお帽子(黒とベージュのリバーシブル)は売っていないの。』と褒めてくださいました。
因みに、後日 幹おばあちゃまは私と同じ帽子を購入され、私達はお揃いの帽子を持つ(被る)ことになりました。(気に入って頂き光栄でした!)
楽しいドライブでした!40~50分程 運転され信号待ちの時、先生は「○○君(私のこと)悪いなぁ、俺が手術した患者さんの家がこの近くだから、ちょっと顔を見てくるわ。」と仰って車を歩道側に寄せて停め、数年前に執刀されたという患者さん宅に出かけて行きました。
私はビックリしました!そんなDr. コトー (フジTVのドラマ『Dr. コトー診療所』山田貴敏の漫画を原作、吉岡秀隆主演) のような心優しいお医者さんがいらっしゃるとは。何だか嬉しくなりました。そしてN先生の患者さんは幸せだなあとつくづく思いました。
その患者さんの家は海藻(わかめ)せんべい店だそうで、幹おばあちゃまは「患者さんからの頂き物はしないんですの、みんなお断りして。」「でも、その患者さんは『(先生に)とてもお世話になったから、ご自分が作ってるせんべいなので 是非とも先生に食べて頂きたいって。』そう言って聞かないんだそうです。息子も困っておりました。」
そして小声で「それで一度だけ頂いたんです。でも・・、あまり美味しくないんですの。」と屈託のない笑顔で申し訳なさそうに仰いました。
その後の車中での話もたいへん面白く、因みにN先生はハンサムなスキンヘッドで美声の持ち主。そして豪放磊落な方です。その風貌から何度も僧侶に間違われたそうです。(私、納得です。)
その後の車中での話もたいへん面白く、因みにN先生はハンサムなスキンヘッドで美声の持ち主。そして豪放磊落な方です。その風貌から何度も僧侶に間違われたそうです。(私、納得です。)
【そのエピソードを一つ】
お知り合いの方の法要に行かれた際、係の方から ‘ふつうに’ 僧侶席に案内され、本物の僧侶がいらっしゃるまで、そのままその席についていたとか。幹おばあちゃまはユーモアたっぷりに、笑いながら教えて下さいました。
そうこうしているうちに龍飛岬に到着しました!
文京区 麟祥院前 春日局像 |