『抜く力』(このタイトルだったと思うのですが)という本を探しています。或いは、サブタイトルに「・・ ~抜く力~」だったかも知れません。
十数年前のお正月、F県立医科大学の脳外科 K教授から薦められたのが『抜く力』(仮題)という本です。私はさっそく御茶ノ水の丸善に行き購入しました。
K先生からは時おりお電話を頂戴し、また学会などでお会いした時にも示唆に富む話をきかせて頂いておりました。いわば「人生の師」のような存在です。その先生からの年頭のおすすめだけあって、当時の私にとって為になる良書でした。
学会誌の編集で肩に力が入っていた私は感銘を受けました。ユニークな発想で引き込まれました。素晴らしい本でしたので、職場の同僚の何人かにお貸ししました。そして、退職の際に心あるどなたか(?)に差し上げてしまいました・・。
今になって無性に もう一度読みたくなりました。今年二回目の「Infinity ひとり朗読会」が迫っているからでしょうか。
出版書誌データベースや書籍横断検索システム、また念のため、福井県立図書館の ‘覚え違いタイトル集’ やあやふや書庫などでも探しましたが見つかりません。絶版書籍も検索してみたのですが・・。さらに単語を入れかえ「力を抜く」で検索すると『力を抜く 名言』が出てきて、斎藤茂太や村上春樹、またガンジーやカーネギー等の言葉にヒットしました。的はずれでした。
その内容は(上手く言えませんが)「完璧なことにも抜け穴が必要。人間も機械も常に張りつめた状態は良くない。」肩の力を抜くこと、機械には ‘あそび’ の部分も必要である。「ガス抜き」のようなものの大切さですかね。そんな趣旨の本でした。たしか水力発電機関係の所長か学者がお書きになった書籍でした。
記憶にある情報が少なく書籍が見つからないので、タイトルを補足すべく「抜く」に関連する言葉を私は探しはじめました。すると・・、
生き抜く、息を抜く、追い抜く、肩の力を抜く、勝ち抜く、考え抜く、気を抜く、群を抜く、すっぱ抜く、攻め抜く、耐え抜く、戦い抜く、出し抜く、手を抜く、度肝を抜く、走り抜く、引き抜く、守り抜く、見抜く、やり抜く など等。(精神性のある言葉のみピックアップ)
どんどん本題から逸れてしまいましたが、近くの図書館で尋ねるか、最終手段として国会図書館に行き、調べて頂こうかと考えております。何が何でも その本をもう一度手にしたくなりました。
ただ 今回の検索で、副産物として後記の教訓めいた言葉を見つけました。『力は抜いても手は抜かない!』そうですね。私も心身ともに力を抜き(リラックスして)、気は抜かずに9月の朗読会に臨もうと心をあらたにしました。
肥後細川庭園 |