コロナ禍により ここ数ヶ月間は高齢者施設での敬聴や朗読、また幼稚園での読み聞かせボランティア活動は休止状態です。
第一回目は、医学系学術団体で論文の編集をしていた時に、懇意にして頂いたN先生とそのお母様 幹おばあちゃまのお話です。
N先生とは先生が北陸の国立大学に勤務され、学術総会の開催校として担当責任者になられ、一緒にお仕事をさせて頂いた折に 知り合いました。そのご縁で後々も親しくさせて頂きました。因みに、N先生は このブログ 92) 「敬聴の達人 T大学学長の教え」のT学長先生のお弟子さんです。
総会から数年後、N先生から「〇〇くん(私のこと)、ねぶた祭を観にに来ないかい? 凄いぞー。 (恩師)○○先生や医局員、俺の大学の同級生も来るんだぞ。」とお誘いを頂きました。是非 行ってみたいお祭りの一つでしたので、私はお言葉に甘え 二つ返事でお受けさせて頂きました!
が・・その後、先生から「宿だけど、俺んち、泊れよ!」とのお電話を頂きました。浅虫温泉に宿泊のはずが、都合により先生のご自宅に変更になったとのこと。「(えっ、おれんち? 先生のご自宅に・・泊るの?私。)」 目が点になりました。電話口で返事に窮し、困っていると、
「大丈夫だよ。(家族は)みんな 良い人 だから!」と、屈託のない先生。断り切れず・・受けてしまいました!
当時アルバイトに来てくれていた友人に顛末を話すと「大丈夫、大丈夫! ○○さん(私のこと)なら。おばあちゃんがいらっしゃるのなら なおさら大丈夫! 敬聴、得意だもんね!」と これまた呑気に太鼓判を押してくれたのでした(!?)
その後すぐに 先生から大きな封筒が送られてきました。お人柄そのもので、封筒いっぱいに大きく私の宛名が書かれており、中には日程表と青森観光名所の各種パンフレットまで同封されていました。そして何より驚き感動したのは、そのカバーレターでした。
「○○○○君(私のフルネーム)へ 歓迎! ねぶた祭ツアー ようこそ青森へ! 」と書かれていました。その紙面からはファンファーレが聴こえ クラッカーから飛び出た 紙テープや紙ふぶきが見えるようでした。そして下段には綿密なスケジュールが記載されていました。(さすが脳外科医!)
またお祭りの翌日の欄には、先生(おんみずから)が車で名所案内と記されていました。所謂(いわゆる)アッシー君をして下さると言うのです。(たいへん恐縮でした。)
そしてそして・・、いよいよ 青森ツアーの第一日目。
N先生は麦わら帽子を被り、短パンにTシャツ、ビーチサンダルという姿で新青森駅のや改札口までお迎えに来て下さいました。(・・私。)そして 私を見つけると 大きな声で「おおい!○○くん、ここだ、ここだ!」と手を振って合図をなさいました。
周りの方々が振り向く程の・・大音声で です。いつもの ‘満面の笑み’ で。当時、先生は大きな県立病院の病院長でした!
伝通院 |