今日はどなたのお話を伺えるのかワクワクしながらK有料老人ホームに向かいました。
「4階でお願いします。」と事務の方に言われ、エレベータを降りると、ひとり大きな声で話されている方がいらっしゃいました。初めて拝見するお顔です。サトさん(82才 女性)と言う方でした。ご自分のお部屋は3階にあるとのことですが。
サトさん曰く 「ボケないために、こうして4階に来て話をしているの。」
でも・・、ソファに座っていらっしゃる方々は、ただ話を聞いているだけで誰も口を開こうとせず、サトさんだけが喋っている状態でした。一方通行です。(ボケないように・・ね?)
サトさんは「K施設の開設と同時に入居の申し込みをし、全財産を投げ打って購入した!」そうです。曰く「一番 日当たりの良い角部屋を選んだ!」とのこと。
しかし直ぐには入居せず ご自身のお墓を準備したり、文京区にある ご自宅の整理、また愛犬の飼い主を探すなどをしてから、最近 この施設に入られたとのことでした。用意周到な方です。
また、お元気なので入居後もお一人で後楽園のラクーアや巣鴨のお地蔵さん、そして施設近くの公園等にもお出かけになるそうです。なんと初詣には浅草寺にまで参られるとのことでした。
いろいろとこの施設のことを教えて(?)下さいました。
区内の某国立女子大の名誉教授(96才 男性)も入居されていると教えてくれました。個人情報だとは思いますが、その教授ご自身が公言されているので、問題はないそうです。(介護士さん談。)
「偉いのに気さくな先生でね、今度、先生にサインを貰う約束をしてあるんだよ。」とラフに仰いました。「だからね、この間 先生の本を2~3冊買ってきたんだ。」と自慢げに付け加えになりました。
「でもね・・、難しくって! 本を読んでからサインを貰おうと思ったんだけど、読めないんだよ。」と今度は 少々 テンションを下げて仰いました。(律儀な方です。)
「(あなた)知ってる? ○○先生。」と尋ねられましたので、私は「2~3冊ですけれど、読んだことがあります。」とお答えすると、
「偉いね、凄いね!あなた。」と褒められてしまいました(?)
「ここ(この施設)に来たのは初めて?」ときかれましたので、「6回目です。」とお返事すると、また「偉いねぇ。」と褒めて下さいました。
あっと言う間の一時間でした。そしてサトさんの独り舞台でした!
( 2019年11月26日(火) 16:00~17:00 )
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指宿 開聞十町 |
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枚聞神社 神馬 |
M子さん(82才 女性)のお話です。
M子さんは以前 私に「敬聴を学びたい。」と仰った方です。(このブログの75)参照。)とても前向きで勉強熱心な方です。とにかく読書家です。私も80代になった時、そのような生き方をしたいと思いました。
頻繁にメールやお電話を下さるのですが、言葉遣いがとても丁寧で品が良く、きちんと相手(私)の話しを聴いてから発言されます。(日頃から傾聴がお出来になっていらっしゃるのですね。素晴らしいです!)
因みに、彼女は12月2日に開催された私の初舞台 『朗読アラカルト』 (このブログのイベント・その他ページに掲載)にも来て下さいました。お足元の悪い雨の中を・・です。
話が脱線しますが、この朗読会には ゆしまの郷 家族会の10名を含む総勢20名もの友人・知人等にお運び頂きました。後日、NPO日本朗読文化協会の幹部の方からもお礼を言われました!
さて、いつも‘にこにこ’とされているM子さんも、いろいろとご苦労があったそうです。でも、前向きなM子さんは逞しくその荒波を乗り越えてきたようです。周りの方のお力を借りて。
私も同じです。このブログ一つとっても、自分一人では出来ません。協力して下さる友人がいて続いているのです。感謝です。
話を伺っていて 私が「私も今までの人生、いろいろな方々に助けて頂いています。 周り の皆さまのおかげさまで生かされているのだと思ってます。大病もしましたし。(周りの)みんなに支えて頂きました。
命を大切にし あまり調子に乗らないようにしているつもりです。まだ足りませんがね。(養)父母をはじめ、いつも気にかけて下さる先生方、また諸先輩や友人たちに感謝です。有難いことです!」と言うと、
M子さんはお知り合いのドクターから「(あなたは)羽生結弦君や大坂なおみちゃんが コーチではなく 周りの方々(ファン)によって育てられたのと同じように、周りの方に育てられたのですね。」と言われたそうです。(ふむ、納得です。良いことを仰いますね、その先生!)
なお、M子さんは私が企画し この1月から開講する『娘義太夫のいろは』にも 募集開始の日に往復はがきで応募して下さいました。ご友人を誘ってです。私はとても有難く思いました。M子さんは、令和元年 私のkey person のお一人だったようです!
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