2017年4月15日土曜日

14) 102才の女傑 『この100年間で人のこころは貧しくなった!』


今日は新しく入所された夕子さん(92才女性)への敬聴です

でも本当の名前は「夕子」ではないとのこと。種子島生まれなので「タ・ネ・」と名付けられたとご本人は仰いました。

『ふーむ、「タ→夕」、「ネ→子」。』と間違われてしまったのでしょうか?? 昔はこのような事がよくあったと聞いてはおりましたが・・・。何だかかわいそうです。
私の母も「ツギ」から「ツキ」にいつの間にか変名してしまったと言っておりました。

一方、カズさん(102才女性)は先日揮毫(きごう)した「書作品」を見せたいと仰って、車イスを颯爽とあやつり(両腕で車輪を回し、両足は歩行での運転!)作品が飾ってある場所まで、案内して下さいました。

文字は【※敬天愛(人)】(西郷隆盛の言葉)でした。(‘人’の文字は抜けておりました。)

 ※「敬天愛人」:西郷隆盛が好んでよく使い揮毫した言葉。
天を知り己を尽くす、人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ねるべし。
天は人も我も同一に愛し給うゆえ、我を愛する心を以て、人を愛するなり。
天を尊いものとして崇めて人を愛すること。常に尊敬の念を忘れないこと。

カズさんはこう説明を加えました。『この100年で人間の尊敬心や人を愛する心が少なくなってきたと思うの。こころが貧しくなったのね。』と。

私は敬聴に伺っているというよりも、人生の先達に会いにきて、勉強させて頂いているような気がしてきました。

先日の格言。『人を騙すより、騙された方がまし』、『人に意地悪をするより、された方がまし』   
                                                                                                                       九拝
    
(実施日:2016年4月24日(日)14:00~15:00)



photo: (c) Hiro K
http://ganref.jp/m/md319759/portfolios