2023年7月25日火曜日

172) 【徒然に】霊雲寺にて ~やさしい言葉~

一ヶ月半ほど前に ※霊雲寺で可愛らしい園児たちと出会いました。

※霊雲寺(れいうんじ)は文京区湯島にある真言宗霊雲寺派総本山の寺院。大本堂(正面階段を上がった二階部分)に仏壇を構え、両部(金剛界・胎蔵界)の大日如来像二躯を本尊として安置している。真言宗の僧 浄厳律師覚彦が柳沢吉保の帰依を受け、徳川綱吉より将軍家の武運長久を祈願するため、江戸城から見て鬼門にあたる北東(艮)の現寺地を得て開創した。

神社仏閣が大好きなので 私はよくお参りさせて頂いておりますが、霊雲寺は江戸名所図会にも載っているほどの格式の高いお寺です。境内はとても静かで広々としており、日中でもゆっくりのんびり散策ができます。コロナ禍の時には 私は開門の早朝7時くらいに散歩がてら参っておりました。

早朝の境内には殆んど人がいません。でも 時おり二階の大本堂でお坊さんが ‘朝のお勤め’ のお経をあげておられたり、境内をお掃除している檀家の方に出くわすことは しばしばありました。

6月上旬、私は歯科医院での治療のあと霊雲寺に参りました。久々でした。ひろい境内は木々が生い茂っていて爽やかでした。私は正面の階段を上り大本堂でお参りをすませ、その後大本堂の向かって左側にある寶撞閣に行きました。途中に百度石などもあります。このルートが私のお決まりのコースです。

その日は近隣の園児たちが境内で遊んでいました。広いし静かだし立派な大木もあります。四季折々に花を咲かせる草木もあります。豊かな自然。何より境内は車が通らないので安全です。保育士さんも一面見渡せて目が行き届きます。園児たちは思う存分 かけっこも泥遊びもできますしね。絶好の遊び場でした。

私が散策を終え帰ろうと山門に向かうと、そこで遊んでいた ちびっこ達が4~5人寄ってきました。男の子も女の子もいました。人懐っこいのです。何をして遊んでいるのかを聞くと、お参りごっこをしているとのことでした。さすが古刹は違うと私は思いました。

目を向けると、溝をお賽銭箱に見立て その中に小石を入れて拝む真似をしていました。暫し私もお付き合いして しゃがんで見ておりました。すると今度は、サービス精神旺盛な(?)ちびっこ達は溝を飛んだり跳ねたりして大はしゃぎし始めました。

私は次の予定もあるので、少し離れたところにいる保育士さんに会釈をし、ちびっこ達に「じゃあ、またね。転ばないようにね。」と言い帰ろうとすると、その中の一人の男の子が「うん。またね! 行ってらっしゃ~い。気をつけてね!」と笑顔で手を振ってくれました。

思いも寄らない言葉にびっくりしました。そして同時に とても嬉しく温かい気持ちになりました。天使のような笑顔と言葉でした。言霊ですね。元気を貰いました。親御さんの育て方も良いのでしょうね。きっと。

ホタルブクロ


信濃追分の御影用水




2023年7月15日土曜日

171) 【徒然に】忍野八海散策 ~Fさんと~

6月下旬に傾聴ボランティアの懇親会を兼ねた日帰り旅行があるときき申し込みました。仲間同士の意見交換も必要だと考え 私は初めて参加を決めたのです。しかも目的地が「忍野八海」その散策と聞いてこころ躍りました。

しかし・・、当日 指定されたバスの集合場所(講道館前)に着くと、傾聴ボランティアの仲間はFさん(女性)お一人だけでした。しかも初対面です。私は唖然としました。他は文京各地区の有志、殆どが高齢者で何人かは若い方(と言っても中高年)が交じっている程度でした。

旅行企画の運営会社の方に伺うと、今回の参加者は文京区内の各ボランティアグループや地域活動グループ、また趣味の会のメンバーということでした。あらためてその活動グループの多様さに驚きました。

今回、初対面の傾聴ボランティア仲間 Fさんと隣り合わせに座わり、いろいろとお話が出来て有意義でした。年齢は83歳ということでしたが、言葉遣いが綺麗で、頭もクリアでシャープ。素晴らしい方でした。見習うべき先輩に出会えて嬉しく思いました。Fさんは70歳を過ぎてから「子供心理カウンセラー」の資格もとったそうです。

高齢者施設ではそのスキルを活かし、「絵本の読み聞かせ」を軸にボランティア活動をされているとのことでした。私の目指す「敬聴」とはかたちが異なりますが、訪問した施設の高齢者の方々に心待ちにされ、喜んで頂くことを目的にするのは同じです。勉強になりました。

梅雨時の忍野八海はあいにくの雨でしたが、何と散策中は雨がやみ浅間神社にもしっかり詣でることが出来ました。