さて、第一日目はモスクワ市内観光。私は定番の世界遺産となった「赤の広場」でネギ坊主の建築物 聖ワシリイ大聖堂などを写真におさめ、同時に旅の仲間たちのご要望に応え、記念写真のお手伝いもしました。皆さま、積極的かつマイペースです。
ただ、お一方のお手伝いをすると 次々に他の方々もお願いにきます。旧ロシア帝国の宮殿であるクレムリンやレーニン廟でも同様でした・・。
私には今回の旅で二つの目的がありました。その一つがエルミタージュ美術館でした。時間が気になります。(間に合うのかしら? エルミタージュって何時まで開いているのかしら。)気が急きました。
そして・・一時間後、モスクワからアエロフロートに乗り やっと!サンクトペテルブルクに着きました。フライト時間は1時間30分位でした。到着後はホテルに直行し チェックインです。しかし遅々として進みません。お元気だった旅の仲間たちにも疲れが見えはじめました。
添乗員さんに(エルミタージュの)閉館時間を尋ねると「エルミタージュはアジアからの団体客の場合、夕方からの鑑賞になっています。」と涼しい顔で仰いました。そして「白夜だし大丈夫ですよ。」と。曜日により21時まで開館とのことでしたが・・。
ようやく着いた 憧れのエルミタージュ美術館は、宮殿としての建物やその宮殿装飾、美術品は圧倒されるほど素晴らしく 言葉もありませんでした!
特に絵画部門はあまりにも壮観で私は茫然としました。しかし美術館の鑑賞時間は短く限られており、私は館内地図と照らし合わせながら 目的の作品の所まで必死に進み、名作も逸品も目で追うだけの ‘全集中の10秒鑑賞’。勿体なかったです。
イタリア絵画ではレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ、そしてラファエロの有名な作品。また オランダ絵画はルーベンスやレンブラントに ゴッホの名作の数々。そしてスペインからはエル・グレコにベラスケス、はたまた ゴヤやピカソの貴重な作品等など。
大好きなピカソ・コレクションは充実しており「青の時代」から「キュビズム」 初期の作品が中心となっていましたが、青の時代の『二人の姉妹』(訪問)を直に観れて私は感激しました!
ただ、日が陰り 西日除けのカーテンのせいで 室内が薄暗く 見にくかったことを憶えております。その上、鑑賞時間が切迫しており 精神的にもゆとりがなく・・作品をじっくりとは観れませんでした。不完全燃焼です。とても心残りでした。
せめて(最低でも)一日は必要です。さわりだけ観るのは かえって酷だと思いました。次回は個人旅行しかないと私は心に決めました!
本郷給水所公苑 |