2021年1月15日金曜日

111) 最年長の友 ふくさんと最年少の友 トモ君のお話 その3

それから ふくさんとの、いや ふくさんご一家との交流が始まりました!

ふくさんは、趣味では能もたしなむ 才媛の一人娘さん(国家公務員の中でも難関の職種につき、当時は管理職)との二人暮らしでしたが、その家族の一員として 片仮名で「フク」と名づけられた愛犬も一緒でした!

とにかく いろんな人々が寄り集う家でした!役者さんがいたり、ベトナムの若い女性たちが見えたり。お二人はベトナムの子供たちの里親にもなられていました。他国の方の面倒を見るのは並大抵のことではありません。ご立派だと感動しました。

私も月に1~2回 招かれて 食事をご馳走になりました。ふくさんお手製のお料理です。私は有難くて もったいなくて、お腹がいっぱいでも残せませんでした。その中のお料理をいくつか教わりました。そして人生訓も学びました。素晴らしい師匠でもありました!

アクティヴで面倒見がいい ふくさんは、都立深川高等学校(前身 第一東京市立高等女学校)の初代 生徒会長だったそうです。後輩には6代目 現在の三遊亭円楽師匠がいらして、彼も深川高等学校の生徒会長だったようで、母校の式典でお二人が笑顔で肩を並べている 貴重なツーショット写真がありました。

そんなふくさんは、矍鑠(かくしゃく)と言う言葉がピッタリの女傑でした!私は世間話から波乱に満ちた その半生まで伺いました。会話がとても楽しいのです。当時 私にとって一番高齢の師であり友でしたが、いつも 若い私の方が元気を頂いておりました。

出会ってから数年後、私が入院・手術をすることになった際にも、入院前日に わざわざ励ましのお電話を下さいました。とても有難かったです。そして ‘年の離れた弟‘ のトモ君も沖縄からお電話をくれました。旅がご縁で出会った お二人からです。たくさんの良い気とエネルギーを頂きました!

因みにこの時 山形から駆けつけてくれていた兄は、同年代の友人達の他に、この年齢差のギャップが半端ない お二人の相次ぐ励ましのお電話には、舌を巻いておりました。懐かしくありがたい思い出です。

そのふくさんも106才、あと数ヶ月で107才の誕生日を迎える2017年に、黄泉の国へと旅立たれました。                      合掌


牛天神北野神社 狛牛

狛牛

牛石(ねがい牛)