2020年10月15日木曜日

105) しーちゃんへの読み聞かせ その1

しーちゃんは宇都宮に住んでいる 姪のおしゃまな長女です。今年で5歳になりました。そして ご当地ダンス「ギョーザダンス」がとても上手な女の子です。

そのしーちゃんに zoomで絵本の読み聞かせをすることになりました。幼児への読み聞かせの練習と今年1月に三女を産み、3児(3姉妹)の母となった 育児に奮闘している姪への 暫しのお手伝いのためでもありました。

さて、「読み聞かせ」と「朗読」の違いですが、

読み聞かせとは、乳幼児から小学校年齢の子供に対して、話し手が絵本などを一緒に見ながら音読することです。目の前に相手がいます。 絵が主役。読む技術より暖かい雰囲気が大切です。

一方、朗読の方は 目の前の複数の人に対して 心に響くように 朗々と感情を込めて 詩歌や文章を読むことです。読み手が主役です。

自分がその本を読んでどう思ったか、どこの部分に一番心が動いたか等 自分の感覚を相手に共有してもらうもので、表情や立ち居振る舞いの雰囲気も大切です。また きちんと届く声のための腹式呼吸が欠かせません。

今回は目の前(画面)にいるしーちゃんが、どんな絵本を読んだら喜ぶのか、どんな読み方をしたら笑顔になってくれるのか、彼女を中心に考えました。

数ある絵本の中から私は「*かたあしのひよこ」(文:水谷章三作 絵:いとうひろし)を選びました。NHK Eテレの「てれび絵本」で室井滋さんが朗読されていたのを観てすごく感動したからです。

おじいさんとおばあさんに可愛がられていた ひよこは金の足を持っていました。そして欲張りな王様に1本の足を取られてしまいましたが、大きくなって王様の城へ(道中で出会った狼やライオンや川を飲み込み口に入れ)片足を取り戻しに出かけます。(スペイン民話)

男の子にお勧めの絵本のようでしたが、絵も原色で単純な感じでしたので小さな子供にもうけると私は思いました。

金の足を持つひよこが王様に片足を取られてしまったことから始まるこの物語は、ひよこがとても逞しく、どんな困難も乗り越えて自分の片足を取り返しに行く話です。途中で出会った おおかみやライオンや川までも 自分の味方にして進んでいくのです。その姿は痛快でした。

当日、zoomの新規ミーティングを開始すると、既にしーちゃんが待ち構えていました。その上 3歳の次女、はるちゃんまでスタンバっているではありませんか。二人はPCの画面が良く見える席(場所)をめぐり、小さなバトルを繰り広げていました。

私は zoom 画面に合わせて絵本を開き読み始めました。しーちゃん達は読み聞かせの途中で、きっと騒ぐか お喋りを始めると思っていましたが・・、なんと しずかに静かに聞き入っていました。意外でした。私は急にプレッシャーを感じはじめました!