それは 前回、キクさん(99才 女性)が話されていた当時の「クラス会(同期会)」についての詳しいお話を伺うことでした。
製糸工場のお休みは月2回だったそうです。おまけに給与は安く・・、でも、殆どの工女は家計の助けに実家へ仕送りをしていたそうです。幸いなことにキクさんのところは、第一次産業の農家ではなく、お父さまが大工さん(日銭商売、第二次産業?)だったので、仕送りしたお金は親御さんが貯金しておいてくれて、お嫁入り時に持たせてくれたとの事でした。(よかったです!)
また、お休みの日に友だちと遊ぶ時や同期会などで集まる時には、そのお友だちの家 (お金がかからないので)に行き、茶話会などをしたそうです。
メニューは煮物や漬物。また豆を煮たものもあったと懐かしそうに仰いました。お砂糖を入れて煮たお豆はデザート(お茶菓子)にもなりますしね!
さらに、同期会など大勢の場合には集会場を借り、各自がお料理を一品づつ持ち寄って 集まったとのことでした。
ただ、当時 砂糖はとても貴重で高価だったらしく、キクさんはうっとりとした表情で『お砂糖を入れた煮物は美味しいわよねぇ!』 仰いました。昔はお砂糖を入れずに味付けした煮物が多かったそうです。
『食べるものがあって、健康で 生きていられるのは幸せ。有難いことよ。』
『そう思って(わたしは)生きているの。』 とキクさん。
私が『今、キクさんが一番お好きな食べ物は何ですか?』とお尋ねすると、
『そうねぇ、やっぱりお砂糖の入った煮物かしら。』と即答でした。
(・・愚問でしたね。)
良い話です。こころが温かくなりました!
( 実施日:2018年7月22日(日) 14:00~15:00 )
太宰府天満宮 |