「ゆしまの郷」のお食事やその光景をみるのも初めてでしたから・・。
皆さま、ご自分の席でおとなしく配膳を待っておりました。感心ですね!
すると奥のお部屋から、マツさん(93才 女性)が車イスに乗せられて登場です。今日は編みネットを被っておりませんでした。
私が手を振ると、マツさんも手を振り返してくれました。大丈夫、ご健在です!
それから、あらためてテーブルを見渡すと・・、反対側の隅には、涼しげな透明の‘花びら形’のヘアピンをつけたトシコさん(94才 女性)が。そしてその隣にはマリコさん(80才 女性)もいつの間にか集まっておりました。
私は一通り配り終えた 配膳トレーの中を見せて頂きました。すると、そこには野菜たっぷりのラーメン丼が置かれておりました。麺は人参や白菜、また玉葱や青菜などで覆われて見えない程でした。とてもヘルシーです。そして 結構 ボリュームもありました。(皆さま、食べきれるのかしら?)
その他にも 副菜として「白菜の煮びたし」や「香の物」。その上 デザートまであります。バームクーヘンでした。私の昼食などより、よほどリッチでした。
更にソフト食もありました。施設では、お身体の状態やその日のご体調に合わせて、食事形態や調理法を工夫しているとのことでした。(介護士さん曰く。)
さて、皆さまは?と言えば、「わっ!食欲旺盛。」御歳(おんとし)99才のキクさんなどは、既に全てペロッと平らげておりました。お見事!完食です。
やはり良く食べる方が長生きするのですね。
一方カズさん(105才 女性)は、私に『味見てみる?』とラーメンの丼に手を添えました。私は 『いえいえ、お気持ちだけで。』 とお断りし『でも、ありがとうございます。』 と付け加えました。
暫くながめているうちに、カズさんも食事を終え『○○さん(私のこと)は、安倍総理の妹さんだったかしら?』と仰いました。
(えっ、今度は秘書さんではなくて、妹さん?)私はまたまた複雑な気持ちになりました。
敬聴も終了時間となりましたが、今回、私はキクさんに 是非 伝えたい言葉がありました。田舎の母からの伝言です。母は私のブログの読者であり、常々「キクさんの回」の話を楽しみにしておりました。そして示唆に富み含蓄のある ‘キクさん語録’ のファンでもありました。
傍に行き『キクさん、お元気でしたか?』と私がお尋ねすると、
キクさんはにっこりして『ええ。でもね・・今日、もう家に帰るの!』と仰いました。
ビックリしている私に、前に座っていたカツコさん(80才 女性)が首を横に振ってみせました。(そうだったのですか・・。心待ちにしている帰宅への“願望”が「妄想」・「幻想」へと変わってしまったのですね・・。)
さて、私が是非キクさんに伝えたかった言葉とは、
『(母が)キクさんを尊敬しているそうです!』 と言うメッセージでした。
そうキクさんにお伝えすると、『まあ!』と言いながら、満面の笑みを浮かべました。
( 実施日:2018年4月7日(土) 11:00~12:00 )
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