2017年12月25日月曜日

38) 「文京ボランティアまつり2017」 11月18日(土)

平成29年度の文京ボランティアまつりの見学に行ってきました。
『絵本をつくる本』(このブログの 37) に掲載)の編集者Mさんと一緒です。

「文京ボランティアまつり」とは、文京区での活動を中心とするボランティアや市民活動団体、またNPOや企業などが、体験や展示 そしてイベントステージやバザー、模擬店などで、遊びも交えて自分たちの活動を来場者に紹介する機会を設け、一方、来場者たちは楽しみながら諸々を体験できる ‘おまつり’ です。


各ボランティア活動への参加(希望)者を増やしたり、おまつりの参加者同士のネットワーク作りのきっかけにする事が目的だそうです。


そうすると・・、先日の『絵本をつくる本』(子供等と一緒にお年寄り達が、楽しみながら ‘自分たちだけの地図’ を作る)をこのボランティアまつりでご紹介したいと言う “我々の提案” の 「どこが趣旨にマッチしていないのか」、反対された理由が解りません。


なぜなら、傾聴ブースでは「色カルタ」(このブログの34)に掲載)を紹介し、他団体のボランティアの方々がゲームに参加していたからです。また、傾聴とはあまり関係があるとは思えない、ネームカードに付けるビーズのストラップまで傾聴ブースで売られておりました・・・。


私はあらためて、自分の目指す「敬聴」活動のあり方を考えました。

ちょうど、今年で「敬聴」ボランティア活動も3年目を迎えました。
私自身の「敬聴」に関するビジョンと「敬聴」にのぞむ ‘姿勢’ の再確認が必要でした。

① 主役は相手(お年寄りたち)。
② お年寄りたちに ‘つかの間’ でも心地よい時間、楽しい時間を提供する。
③ お年寄りたちに寄り添い、心の声を聴く。
④ 言葉にならない声(たとえば、その方の目の動きや表情、微妙なしぐさ等 ) をこころの眼で受け止め、敬って聴くこと。

つまり、相手の感情表現を見逃さずに聴く姿勢。
⑤ 今後は若い人達にも参加して(仲間になって)頂ける活動をする。


さて、今の私はどうでしょうか。きちんと出来ているでしょうか。



                八芳園


              ハウステンボス           


2017年12月15日金曜日

37)『地図をつくる本』

「蓄音機の会」でご協力を頂いたS氏より、彼の知人が出版している『地図をつくる本』について、施設で試して貰えないかという相談を受けました。

本を見せて頂き、私はこころ惹かれました。先ず絵本の色合いが淡くて優しい。そして文章も温かくてわかりやすく、言葉がスーッとこころに入ってきます。

子供の頃 自分が暮らしていた町や村を思い出し、絵本の付録である白い紙に、本に描かれている ‘ 家 ’ をハサミで切ったり ちぎったりして貼り付け、その他、頭に浮かぶ八百屋さんやお魚屋さん、そして駄菓子屋さんやお蕎麦屋さん、また 銭湯や郵便局、お友達の家など等を、絵本の中の様々な色合いの用紙から選んで ちぎったり等し貼っていくのです。

今はもう無くなってしまった建物も含め、自分だけのこころの中にある地図を作っていくのです。 その当時の ‘ 自分 ’ を思い出しながら。
通学路を歩いた時に見た ‘ 草花 ’ やその ‘ 匂い ’、夕方に聞こえてきたお豆腐屋さんのラッパの音なども・・。

自分自身の地図を作りながら、仲良く遊んだ幼なじみの顔を思い出したり、当時の遊び道具を思い浮かべたり。心がなごみくつろぎを感じるかもしれません。
世界でたった一つの自分だけの地図です!こころの旅、時間の旅です。

高齢者にとって、紙をちぎったり貼ったり、いわゆる ‘ 指先を動かす ’ ことは脳の活性化にもつながります。
また、お孫さん達とも一緒に遊び楽しめる ‘ 作業する絵本 ’ なのです。
 

これはお年寄り達の回想法の一つになると私は思いました。

さて・・、でも これを傾聴の会のメンバーにどのように説明したら、ご支持を得られるのでしょうか。難題(?)かもしれません。

(2017年10月4日(水))



地図をつくる本