学会期間中は、現地のアルバイトの方々が大勢来ておりました。
社員総会時に名誉会員の受付を一緒にお手伝いして下さった方は、20代後半の女性でとても感じの良い方でした。
彼女に仕事の段取りを説明し 開場時間まで待機していた時のことです。少し早めに おみ足のご不自由な先生がお見えになりました。元理事の方です。移動にお時間がかかるため、少し早くいらしたのだと思いました。私が直ぐ駆け寄り、手を携えて会場の中(お席)までゆっくりご案内したのを、彼女は傍らで感心して見ておりました。
また、開場が始まると、ご高齢の先生方が私の所に来ては笑顔でお話をされ、懐かしさからか私に握手を求める姿を見ていて、『凄いですね!』と彼女は目を見張って仰いました。
私たちは会場に目を配りながら暫くお話をしておりましたが、たまたま私が「傾聴ボランティア」の活動をしていると話すと、『傾聴ってなんですか?』 と質問されました。
私は 『傾聴とは相手の話にこころを傾けて‘聴く’こと。』 また 『主役はあくまでも相手の方で、こちらは‘聞き役’に徹することが大切なの。』 とお答えしました。
そして 『たとえ相手の方と考え方や価値観などが異なっていても、その方自身や発言を否定せず、また相手の話の腰をおらずに聴くことが大事なの。』 とお伝えしました。
『でもね、迎合する必要はなく、‘ 共感 ’ しても ‘ 同感 ’ はしない事が基本なのよ。』 等と偉そうなことも言ってしまいました。(少々 僭越でしたが。)
しかし彼女は熱心に私の話に耳を傾けて ‘ 聴いて ’ くれました。興味を持たれたようでした。
彼女は『お年寄りと生活を共にしたことがないので、どのように接して良いか分らない。』また 『困っているお年寄りを見かけても、どのようにお声をかけて良いかが分らない。』 等と言っておりました。
核家族化の弊害でしょうか。
『でも、○○さん(私のこと)お話を伺っていて、お年寄りに接したいと思いました!』 と彼女は言ってくれました。
私が 『傾聴ボランティアを通して学び感じたことを、近々 ブログでお伝えする予定があるの。』 と伝えると、彼女は 『是非ブログが開設されたら教えてくだい。』 と真剣な眼差しで言ってくれました。
そして翌日、別の場所で受付け業務をしていた彼女は、私の姿を見つけると、ご自分の連絡先を書いたお手紙を下さいました。
私は同志(お仲間)が出来たようで、とてもとても嬉しくなりました。
( 2016年9月30日 )
フィナーレ photo: (c) Hiro K http://ganref.jp/m/md319759/portfolios |