2017年3月15日水曜日

11) 長寿の秘訣? 教訓 その2

キクさん(97才女性)は自然がお好きな方で、若い頃には山登りに余念がなかったそうです。
『山々の空気や植物ってからだに良いのよ! すべて力になるの!』と仰いました。

でも、年をとってからは足腰が弱くなり、山登りは出来なくなったそうです。
目を伏せてさびしそうに仰いました。

けれども、その後、あらたな趣味「※詩吟」をみつけ嗜むようになったとの事で、施設でもご自分のお部屋に戻ってからは、持参した「詩吟」の本を開き一人でうたっているそうです。

※「詩吟」:歌のように詩文をリズムやメロディに乗せて歌うのではなく、詩文の素読(朗読)を基本とし、素読の後に特有のメロディ(節調)を加えることで、より効果的に詩情を表現するもの。

つまり詩を作った人の「喜びや悲しみ」或いは「苦しみや楽しみ」を声に出し、その感動をこころで表現するのです。
また、「※※漢詩」の吟詠であっても七言絶句が一般的のようです。

※※「漢詩」:タテの文字数とヨコの行数で名前をつける。
ヨコは行数が4行のものと8行のものがあり、
4行は「絶句」
8行は「律詩」という。

タテには7文字と5文字のものがあり、その組み合わせが4種類できる。
4行×5=五言絶句
4行×7=七言絶句

8行×5=五言律詩
8行×7=七言律詩

腹式呼吸にて大きな声を出すので血流がよくなり、健康にも良くストレスの解消にもなるそうです。

なるほど、それなら確かに長寿の秘訣ですね!

(実施日:2016年1月30日(土)14:00~15:00)



photo: (c) Hiro K