2016年12月10日土曜日

3) 傾聴初日 認知症フロアー その1 『いきなり試練?』

ひとり立ち一日目。でも何か変! 指定された階は前回お約束した6階ではなく
4階でした。不安がつのりました。

4階フロアーは6階とは異なり、フロアーにいる方々みんなが傾聴の対象ではなく
介護士さんから特定の方を指定されました。

80代の女性。警戒心がつよく容易には人を寄せ付けない方のようで顔も合わせて
くれません。いきなりピンチ!

でも仕方ないですよね。誰だって見ず知らずの人にそう易々とはこころを許して
くれる筈ないですものね。

私は先ずしゃがんで目線を同じくし、笑顔でやさしく‘威圧感’を与えないように
注意して言葉をかけてみました。

でもダメでした。何をきいても『存じません。』の一点張りです。お名前さえ教えて
はくれませんでした。完全アウエー状態です。

どうしよう、どうしたら良いの…? 早くも傾聴はしっぱい?
頭がパニック状態になりました。

(実施日:2015年10月31日(土)14:00~15:00 (認知症状の重いフロー))


宿根木の少年ボランティア
宿根木の町並み案内 少年ボランティア



上記の写真は、昨年の夏、佐渡旅行した際に、観光バスで宿根木を訪ねた時のものです。そこは風光明媚で素晴らしいところでした。

宿根木は佐渡金山が栄えた17世紀を経て、北前船の寄港地として発展した小木海岸の入り江の集落で、迷路のような路地に今も100棟を超える板壁の民家が密集しているとのことでした。船大工さんの技術が集結した町並は、いにしえの人々の生活や物語がたくさん染み入っており、穏やかな時間が流れておりました。

そして何より感動したのが、町並みを案内して下さった中学生ボランティアの皆さんでした。とてもよく勉強されていて、我々はみなその一生懸命さと純粋な熱意にこころを動かされました。

中学生ボランティアは、平成25年以前の小木中学校の頃から続けられてきたガイドで、夏休みの土日に限るガイドさんだそうです。

現在は地元の南佐渡中学校の皆さんが担当し、宿根木の「夏の風物詩」の一つになっているそうです。宿根木への好印象が倍増し、また訪れたいと心から思いました。

今回「敬聴のブログ」に彼らの写真を掲載させて頂いたのは、宿根木の「けなげ」で「純粋な」少年ボランティアの皆さんのお顔をみれば、ホームのお年寄りたちもさぞかし喜ばれることだろうと思ったからです。